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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

これぞ自然

2018.8.10 Fri

以前お茶を楽しんでいたら、近くの席で「いやー! 怖い!」と悲鳴をあげた20歳代くらいの女の子がいた。
見るとテーブルをアリが這っているだけだった。もちろん声には出さなかったけれど、私は「このカマトトのブリッ子め!」と思っていた。
私なんて自慢じゃないけど(自慢するほどのことはない。ただのバカなだけだけど)我が家の窓の軒下のスズメバチの巣を駆除したり、ティーサロン「軽井沢の芽衣」でお茶を楽しむお客さんの近くを飛ぶスズメバチを、あの8㎝×18㎝のプラスチックの注文票で叩き落としたこともある。
「ちょっと動かないでください」と言って、バシッ! と叩き落として、靴で捻り潰したのだった。突然拍手が起こったっけ。
いつ熊と遭遇するかわからないような森の中に我が家はある。今朝、防犯カメラに玄関前を横切るタヌキと、ベランダを何やら小さな動物が歩いているのが写っていた。
それほどだからゴミを捨てに外に出たり、朝起きてダイニングに行くと顔にクモの巣がひっかかるなんてしょっちゅうだ。今朝もべたっとやられた。
これぞ自然! ムシも住めないところに住む人間に、地球を大切にできるわけがない。
我が軽井沢のスーパーマーケットの入り口には、洗ってちゃんと開いた牛乳パックや、ペットボトルとその蓋を回収する場所がある。いつ見てもたくさん収集されている。観察していると、エコバッグ持参率も地方に住む人の方が高いような気がする。
消費人口がくらべものにならないほど多い都会には、そんな回収場所はない。従ってゴミを分別はされていても、比率からいうと地方のほうが自然をより大切にしているのではないかと、勝手な学説をたてている。
でもつい先日は軽井沢も32℃になった。熊谷で41℃超え、岐阜も40℃超えって、地球はどうなるのだろうね。
無理だろうけど、どこに行ってもこれぞ自然!って、もう無理か。

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