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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

3月13日

2018.10.25 Thu

夫が亡くなったのは平成30年3月13日。
これを縦に漢数字で続けて書くと『三十三十三』。上から読んでも下から読んでも、同じだ。また左から読んでも右から読んでも同じだなんて、いかにも夫らしい。
9月に『箸墓幻想』を読んでいて、浅見光彦が奈良に入ったのが3月13日であることを見つけた。
そのとき何だか偶然のような気がしなかった。でも偶然だろう。
その後『若狭殺人事件』を読み『軽井沢の霧の中で』『薔薇の殺人』を読んでいて、そのどれかの作品でも3月13日が出てきた(メモしておけばよかった。そのときは「ありゃッ!」と思ったのだけど寝てしまったので残念!)。
そして『横浜殺人事件』を昨夜読み終わった。
浜路恵一が外人墓地に行ったのが3月13日。
『明日香の皇子』から読み直してたった6冊だけなのに、3月13日が3回も出てくるなんて……。
夫の著作を全部読み直すつもりでいるけれど、これからも3月13日は出てくるのだろうか。

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2018.10.21 Sun 猜疑心の続き