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内田康夫 夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

軽井沢へ

2019.2.12 Tue

スタッフは仕事をしているけれど、内田康夫記念館は現在は冬眠中だ。
しかし予約をすればオープンしてくれる。それで浅見光彦の誕生日である2月10日に、有志が予約したと聞いて私も出席した。
北陸新幹線で一路軽井沢へ……。
このところ東京にいたので、私はすっかりシティーガールをしている。だから10日の軽井沢の予想最高気温が-2℃だと聞いて、震えあがった。
もともと私はプロポーションに自信がなくて、真冬でもスカート派だ。これでは凍死してしまうと、クローゼットの奧から北欧に行ったときのズボン(パンツなんてカッコいいものではない)を引っ張り出して履いた。
東京駅に向かうとき、なんだかズボンがずり下がっているような気がする。ズボンはヒップボーンで履くタイプで、きちんと履いてなかったらしい。それで歩いているうちに、少し下がったようなのだ。ここでズボンが脱げてしまったらどうしようと、ペンギン歩きの自分の姿を想像してかなり焦った。もちろんそんなことはなく、さりげなく列車に乗れた。
窓の外のうっすらと白い風景に、私は何年か前の友人Aのことを思い出した。
パリに出張しているAからの電話だった。
A「ねえねえ、私がトイレ(バスルームにある)に行ったら、窓から見える屋根屋根が雪景色だったの。パリの朝に雪だなんて素敵! と思ったら、疲れていたらしく転んじゃったのね」
私「えっ? あなた、その時、パンツは履いていたでしょうね」
A「……!」
私「だって、年齢制限ってものがあるでしょ!」
彼女は『雪の朝、パリに死す』と洒落たつもりだったのに、あんなこと言ったのは内田さんだけよ! と、帰国してからプンプンゲラゲラ。
Aの転んだ様子を思い描き、東京駅構内の私のペンギン歩きを想像して笑いそうになり、思い出し笑いを抑えるのが大変だった。
やはり軽井沢は寒かった。寒い中を10人もの方がいらして感激!
展示してある写真そっちのけで夫との思い出話に花を咲かせたり、近況を伝えたりで、久しぶりに暖かな交流だった。
3月30日の『柄刀一先生 北区交流会』に、また会えるといいな。

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