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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

つれづれに

2019.11.10 Sun

テレビで何かのインタビュー番組を見ていたら、インタビューを受けている人のバックに『天地人』という書が架かっていた。
「天地人かァ!」。これは天と地と人と、宇宙を三つに区分した順位だというように習った気がする。
辞書を引いてみた(私は物忘れが激しいのと無知だから、すぐ調べられるように、家のあちこちに電子辞書を置いてある。なぜって辞書を取りに3歩あるいたら、何を調べるのか忘れてしまほどボケが進んでいるから)。
やはり「宇宙の万物」「三つに区分したその順位」とあった。
人間は天や大地の下の存在なのに、それらを征服しようとしたから大自然の破壊が始まったのかァ!と、勝手な解釈をしていた。
耳が「~に『ふか』がかかる」という言葉をキャッチした。
頭の中で「ふか」を漢字変換しながら、すぐ辞書で調べた。なんと「ふか」という漢字が12個もある。私の頭の中の辞書には4個しかなかったのに。
「ん?」。辞書の3個目に『夫家』というのがあって、夫の家だそうだ。そして9個目に『婦家』……、妻の家だそうだ。
夫の家が3番目で、なんで妻の家が9番目なんだと思った。せめて3番と4番にするべきだとブーブー思っているうちに、何のインタビューをしているのか分からないまま、テレビは次の番組に進行していた。
チェッ!とテレビを消してしまった。

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2019.11.5 Tue チコちゃんに褒められる?