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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

酸っぱい思い出

2019.12.14 Sat

近くのセブンイレブンでパイン飴を見つけた。リング状の黄色く直径が2センチ3ミリ、穴の直径が1センチ2ミリ、厚さ1センチの(スケールでちゃんと計った)あの飴。
たぶん子どもの頃になめたはずだと、懐かしくて2袋も買ってしまった。
「懐かしいね」と、私の陣中見舞いに来ていた妹と二人でなめたが(姉妹2人とも、相当ないい年齢)、でも昔なめた時より甘いような気がすると同意見。
昔はもっと酸っぱさが勝っていたと、それは子どもだったから?
イチゴだって昔のは今より酸っぱかったし、パイナップルだってむかしのはもう少し酸っぱかった。何もかも今は甘くなったのかも……と、子どもの躾だって、今は甘い。政治家だって考えが甘い。
なめているうちに薄っぺらくなって、「こんなことしたよね」と、直径が1センチ6ミリ穴の直径が1センチ4ミリ(ちゃんとスケールで計った)の時に尖らせた舌の先を穴から出して見せっこした。
「私たちにも子どものときがあったのね」と、二人して甘酸っぱい思い出に浸っていた。
甘酸っぱい……、私の初恋って、いつだったのだろう。本物の恋は?

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