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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

歴史

2019.12.28 Sat

普段から「私は前世イギリス貴族の娘であった」と吹いている。それで私は前世は何年に生まれたのか、その辻褄を合わせなくてはと思っていたとき、吉川弘文館発行の『世界史年表』という本にめぐりあった。
60万年前から現代までの世界の国の歴史を、横一列に書いてあった。
高校時代に世界史は世界史の授業で、日本史は日本史の授業で習った覚えはある(もう全部忘れてしまった)。
しかし出来事を、世界と日本の時代を結びつけないまま生きて来て、この本で目からウロコがボロボロだった。
例えばエジプトで太陽暦が始まったり、ヘブライでモーゼがエジプトを脱出したり、古代インダス文明、ギリシャの三大悲劇、中国では儒家思想が成立したころ、日本はまだ縄文時代だった。
そしてローマ帝国で暴君ネロが権勢をふるたり、ゲルマニア戦争があったころ、日本はまだ弥生時代だった……ということが分かってびっくり!
……と、これはあくまで私の不勉強さが露呈しただけなのだろうけど。
ベスビオス火山が大噴火してポンペイの街が火山灰で埋没した時だって、日本はまだ卑弥呼のころだった。
私の前世の故郷イギリスで東インド会社が設立されたころ、江戸幕府が開かれたと、この本を見ていると、けっこうハマって時間の経つのを忘れてしまう。
そして学校の歴史の授業を、世界史・日本史に分けないで教えて欲しかったなァと、自分のバカさを棚にあげて思っている。
前世の私が生まれたころ、日本は第二次伊藤内閣だって。そして2年後に日清戦争があり、日英同盟が成立したころは、福沢諭吉や正岡子規、尾崎紅葉の死……と、日本もこのころになると、結構先進国になっているじゃん……だった。
このトシになっても新しい発見があるのはうれしいけれど、片っ端から忘れていくのが辛い。

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