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内田康夫 夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

心配?

2020.9.19 Sat

夫の介護中はとてもじゃないけどそんな気にはなれなかったし、その後だって気持ちのゆとりなんてなかった。
少し落ち着いてまわりを見るゆとりが出来たとき、我が家の屋根に積もった枯れ葉から、草が生え1メートルほどの木が育っていた。何だかイギリスの田舎の風景だ。わら屋根だか土の屋根だかから草ボウボウの、眠っているような懐かしさに心ほのぼの。前世で我が領地を見回った時のことを……って、私は暑さに頭が少し壊れたみたい。
夫の介護に入るまでは造園屋さんに頼んで、庭や屋根の上の手入れを頼んでいたけれど、それもすっかり忘れていたのだった。
長梅雨のせいで屋根の草木は生き生きとし、私はゲンナリ!
しかし梅雨が明けてカンカン照りの日が続くと、ゲンナリするのは人間だけではなく、大地に根を張っていない草木はすっかり枯れていた。それでバンザイとはいかず、枯れた草木をどうしよう……と、でもまッいいかッ!、彼らには彼らの生き方があるだろうと、そんな暢気なことを言っていると、そのうち雨漏りに繋がるのかもしれない。
我が家のお隣の別荘は、ここ数年人の気配がない。
伸び放題のモミの木の太い枝が屋根にかかっていて、強い風の度に枝が軒下から屋根を掬うように揺れている。そのうち屋根が壊れるのではないかと、私は心配でたまらない。(ホント? 純粋に心配してる? 本当はその瞬間を……、まァ、その、ムニャムニャ)。
ベランダはたぶん木製で、あの色からすると、たぶん朽ちかけている。
持ち主が久しぶりにいらして、ベランダに出て板を踏み抜かないかと心配でたまらない。(ホント? 本心はその瞬間を……、まさかそんなことムニャニャ)。
しかしこの夏はコロナの心配や信じられない暑さで、大変だった。

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