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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

戯れ言

2021.1.13 Wed

東京箱根間大学駅伝出場は、マラソンをする男の子の憧れであるらしい。
小学生のころお正月にテレビで『箱根駅伝』を見て、将来出ようと思って走り始めたというランナーもいた。
「寒いのにあんなアップダウンの道を、なんで走るの?」と言いながら、テレビの前に陣取っているのも、感動があるからだろう。顔を歪めながら走るその後ろから距離を縮めて来るランナーを見て、思わず「来てるわよォ!」と喚いて教えている、アホな私がいる。
青春を賭けて駆けている姿は、若さがほとばしっていて、やはり感動的だ。
ずっと一位でつないできたタスキを、最後の最後で抜かれて二位になってしまった選手。どんなにか自分を責めるだろうなと、こっちまで胸が痛む。
しかし……と思った。
出場選手の出身高校は、西から東まで全国にわたっている。駅伝を目指す選手が東京の大学に集まってしまうのでは、関西の大学の陸上部はたまったものじゃないだろうな。
そこで考えた。大阪箱根間大学駅伝を創設すればいいじゃん!
東京から見て、箱根の向こう側がどうなっているのか、大阪から芦ノ湖までの距離がどのくらいあるのか知らないけれど、それは置いといて、東京と大阪で同時刻にスタートして芦ノ湖に向かって走る……なんて姿、面白くない?
そして翌日、それぞれが芦ノ湖から東京と大阪のゴールを目指して走る。
まァアホな戯れ言だけど、想像するだけでも外出自粛中の退屈しのぎになるかもって、やっぱりアホが考えることはアホだ!

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2021.1.19 Tue 編集者

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2021.1.7 Thu お正月日記