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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

年輪

2017.4.20 Thu

武蔵野の大地であった名残のせいか、東京都心から西には古木がたくさんある。そのサクラの古木が、今年は見事に花を咲かせていた。
宅地化が進んで切り倒された木も多いようだけど、古木の、そして枝を大きく広げたケヤキやサクラの巨木が今はいっせいに繁って、風の味を美味しくしている。
幹には苔が生え瘤さえあって、樹齢は少なくとも300~400年はあるかもしれない。江戸時代か? でも、まさか年輪を数えるわけにはいかないなア!   と思っていたら、私をじっと見つめていたらしい夫が突然「可哀想に、ボクが苦労をかけたせいで○○(私の名前)ちゃんが、すっかり婆ちゃんになっちゃって……」だと! 失礼な! 自分だって爺ちゃんになっちゃっているのに、何てことを。
思ったら、今年11月に私たちは50年もの時間を一緒に歩いていることになるのだもの、爺ちゃん婆ちゃんになるのも当たり前だ。
古木はその年輪にふさわしい貫禄・風格を備えているけれど、私は生きて来た時間だけの貫禄・風格・教養etc'を身につけているかどうかは???だ。

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2017.4.24 Mon うれしいな

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2017.4.15 Sat 緑の世界