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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

詐欺

2022.6.9 Thu

コロナ禍で生活に困っている人たちに『持続的給付金』を支払いますというニュースを聞いた時、絶対に詐欺事件が起きると思っていた。
案の定!だった。それも今回は国税局の職員がらみだって。国民の税金を預かる国税局の職員が……だって! いままでも何回か似たようなことがあったにはあったけれど、でもね。
国税庁って『国税の賦課・徴収を司って……って、租税制度を執行する機関』で、そもそも国家公務員というのは、勉強ができる真面目なエリートしか入れないところだと、私は思っている。
その超エリートが『持続的給付金』詐欺だと? 何を考えているのだ。お勉強ばかりしていい成績を取って、社会性や物事の善悪などが分からないまま入庁したのかも。
私の知っている国税局の女性職員が書類にハンコを押すところを、偶然見てしまった。
膝の上にノートのようなものを置き、その上に置いた書類にハンコを押そうとしている。膝とノートという不安定なところでハンコを押そうとしているのだから、 ハンコの丸い枠だけで、肝心の名前の部分が押せない。彼女は首をひねりながら、何度も何度も同じことを繰り返していた。
そのとき私は、この人は学校でいい成績を取ることだけが目標だったのかな? 親も娘がいい成績を取って、一流の大学に入ることだけを人生の目標にしていたのかもしれないと思っていた。勝手な想像だけど、お勝手の手伝いとか掃除などはどうでもよく、勉強さえしていたら親は満足だったのだろうな。宿題のあるなしさえ聞かなかったウチの親とは大違いだなんて、ある意味うらやましくもあった。
勉強ばかりだから、工夫したり想像したりという知識はないのかもしれない。試験のための記憶力は抜群でも、ただそれだけのことなのだろうとも。でもこれは名もない私立の女子短大しか卒てない私の僻みなんだけど。
だから今回の国家公務員も……と思ったが、こんな悪いことをするのはごく一部で、真面目な国家公務員たちはいま肩身の狭い思いをしているのだろうなと、同情しきりだ。
しかし振り込み詐欺だとか給付金詐欺だとか、『浜の真砂は尽きるとも……』で、これからも詐欺や盗人の種は尽きまじ……なのだろう。

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