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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

日の出、日の入り

2023.1.27 Fri

『あかね色』の続きのようだけど……、やっぱり続きかな?
東京の我が家のマンションは角部屋で、北東の向きだと聞いていた。しかし窓際に磁石を置いてみると、こんな言葉があるかどうか怪しいけれど、北と東の45度を5等分にすると、正確には北北北東東のようだ。
角部屋なので日の出・日の入りや、月の出・月の入りを見ることができて、地球が回っていることがはっきり分かる。
学校で地球が回っていると習ったけれど、私が転ぶわけではないから、やっぱり太陽や月が回っているとしか思えない。
東側にはビル群があるので、ビルに遮られて日の出は発表される時間より遅い。
冬、6時半ころ東側のカーテンを開けると、東東南方向のシルエットになった黒いビル群の背後から太陽が昇り始めている。やはり空はあかね色だ。
そのうち差し込む朝日が長く伸びて、室内の北側の壁を染めている。
夏の日の出は東からで、昇ると間もなく頭の上を通過する。夕陽は西西北から差し込み、部屋を温暖化させる。
冬の夜はオレンジ色をした月が東から昇り、そのうち白っぽく色を変えて沈んでいく。
冬、不思議なのは朝の太陽がかなり高くなっているのに、透明に近い白い月が、まだ西西北の空に浮いていることだ。理論で考えると頭が痛くなるので考えないけれど、この不思議な光景は「ブラボー!ブラボー!」。
夏は太陽が地球の北寄りを回り、冬は南寄りを回っているので、北半球と南半球とでは季節が逆であることを実感できる。
しかしこんなこと頭の中で考えるより、分かりにくいこの文章を読んで想像するより、体験することが一番かも。
私、イマジン……、いやヒマジンだなア!

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