内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

タマネギ後日談

2016.8.1 Mon

眠剤を飲んでも、私はなかなか寝付けなくて、タマネギによる睡眠法のことを、以前ここで書いた。その反響は少なからずあった。
その問い合わせはタマネギをどんな形に切るのか……だの、どうやって枕元のどの辺に置くのか……だの。
そんなこと知るか！　もう面倒くさいったらありゃしない。そんな細かいことを考えていたら、不眠症になってしまう。
私のタマネギ睡眠法は今でも続いているから、答えないわけにはいかない。だからちゃんと答えた（面倒くさそうに……）。
タマネギはテキトー、櫛切りでもスライスでもなんでもいい。お皿でも広げたラップでもいいからその上に置いたタマネギを枕元に置く。量？　私は気がついたらあの日から２週間くらいで１個使いきっていたから、そんな程度。
枕元（……って言ったら枕元。間違ってもおでこの上ではない）に置いて、ああ臭いな！と思っているうちに朝になってるから……と。
そうしたら、「朝、そのタマネギはどうするの？」って質問をしておいて、「ああそうか、お味噌汁の具にすればいいんだ。サラダでもいいわね」って、自問自答していた。
コラ！　その答えはオバチャン過ぎるぞ。それに朝になったら、乾燥タマネギになっているし。