内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。
アポ電
2020.11.30 Mon
テレワークで友人が我が家に来られるようにと、5月ころNTT東日本に頼んでWi-Fiの工事をした。そして6月の頭ころ「NTTの~~~」と早口で聞き取れなかったが電話があった。何たらかんたらのの手続きをしたら7月から電話代が安くなるのだそうだ。
NTTと言ったけれど「?」と思って一瞬ためらっていたら、「お宅は戸建てですか? マンションですか?」ときた。
「エッ? NTTだったらご存知でしょう?」と言ったら、「あっ、NTTとは別会社ですので……」と答えたので、私は電話を切った。
翌日からがひどかった。電話が鳴るから出るとしばらくだんまりで切ってしまう。
そんなことが続いたので、ディスプレイされるその電話には一切出なかった。
そのうち留守録に切り替えた。呼び出し音が鳴って「いま電話に出ること……」までくるとプツンと切られた。そんなことが水曜日を除いて毎日続いた。
多分水曜日が会社の休みなんだろうなと思った。日に2度という日もあった。それが8月の15日を最後にその電話は鳴りを潜めてヤレヤレだった。ヤツもお盆休みかァ……が!
9月13日からまた復活。1日に非通知とナンバーのディスプレーとが1回ずつ。
あまりにあまりなので、さる方面の友人に相談したら調べてくれた。アポ電のたちの悪いグループだったのだ。「かなりしつこいグループですよ。あまり度を超すようだったら警察に届けてもいい」そうだ。そして「絶対に電話にでないように」とのこと。
我が家の電話は転送装置がついている。それで警察に相談して転送先を警察にしようかなとも思っている。
電話して「はい、こちら○○警察!」と出たら、どうするのかな?
しかし不愉快。