内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。
覚えてる?
2020.5.25 Mon
コロナウイルス感染を抑えるための外出自粛やお店の休業要請のために、国民全員に10万円を給付することになった。取り急ぎ必要な人はネットで申し込めるとか。そのためには『マイナンバーカード』が必要だとのこと。
私は早くからマイナンバーカードを持っているが、いま国民のマイナンバーカードの普及率は20%弱とか。
それで思い出したのだけど、何年か前、『住民票コード』というのがあった。あの住民票コードはどうなったのだろう。マイナンバーがなくても、住民票コードではだめなのだろうか。
いつだったか私は自分のコードナンバーを忘れてしまったので、役場に問い合わせたことがある、そのとき電話に出た女性に「大切なナンバーですから失くさないでください」と、わりときつい声で叱られた。そして『再発行』とスタンプを捺された住民票コードの用紙が送られてきた。
叱られたからというわけではないが(少しある)、その用紙は大切に保存してある。
あの住民票コードはマイナンバーの替わりにはならないのだろうか。私、分からないのだけど、住民票コードは何だったっけ? そして何人の人が自分のコード番号を覚えているのだろう。
『沃野の伝説』の第一章で、雪江夫人が「あれはどうなったのかしら?」と、いつの間にか不要になっていた米穀通帳のことを言っていたが、もしかしたら住民票コードも、もう不要になっているのだろうか。それとも、
まだ引っ越しするときなどに必要なのだろうか。