内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。
破壊!
2019.8.26 Mon
アイスランドの氷が溶けて、氷の上の水に浸りながら犬ぞりが走っている映像をテレビでみた。
カナダやグリーンランドなどの山火事の多発。パリの最高気温が50℃近くになった? 今年は北海道の紋別や興部など、オホーツク海側で、最高気温が35℃を超えたって?
いくらレジ袋を有料化したってストローを廃止したって、歩き飲み用のコンビニなどでのコーヒーカップ。デパート・スーパーのお惣菜のパック詰め。飴だって一個一個包装してるし、なんだかんだともう地球は元に戻れないんじゃない?
さすがに私はコーヒーの立ち飲みなどはしないけど、お惣菜は買ってくるし、飴だって一個一個包装したのを買っている。
だからマイバッグ持参や「ストローいりません」を実行しているけれど、この程度では、無理!無理!と、かなり悲観的。
生活のレベルを、一挙に50年前に戻しても、どうなんだろう? それでも元の地球に戻るには100年以上もかかるかもしれない。
暑くて暑くて、かったるくてかったるくて、普段から『ボーッと』派なんだけど、いまはもっとボーッとしている。
朝起きて一応食事はするけれど、顔を洗うのも面倒くさい。今さら顔を洗ったところで美しくなるわけじゃなし、見てくれる人もいないと、ふて腐れて鏡の中の顔を見て愕然! 子どものころはあんなに可愛かったのに、いつの間にこんなバッチくなったのだろう。
地球温暖化と関係あるのだろうかと思いながら、破壊されつつある顔を洗った。
地球も私の顔も、もう元には戻れない。早く気がつくべきだった。