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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

夫婦短歌

2019.2.11 Mon

闘病中の夫の脳トレのために詠んだ短歌集『夫婦短歌』が、たぶん4月中旬ころ出版されることになった。仮のタイトルは『愛 別れ』。
そのゲラが上がってきて、一冊分にまとめられた二人の短歌を、しっかりと目を通した。
夫は闘病中だったけれど、私のうたのなんと拙いこと。プロの歌人たちの歌集や、TBSテレビの『プレバト』(これは俳句だけれど)を見て勉強してから改めて読んでみると、ドのつく素人であることは確かだ。
ただ言えることは短歌集を読むのは殆どが素人だってこと。その読者に歌の心を理解してもらうには、ちょっといいかな? それと、この程度でいいのなら自分にも詠めるかもと、短歌人口が広が……ったらいいな。
私が買ってきた歌集の殆どが学問的で、私の頭ではよく理解できなかった。これでは私を含めた一般人は短歌の世界に入りにくいよなと、自分の頭の悪さを棚に上げていた。
俵万智さんの『サラダ記念日』があんなにヒットしたのも、歌の内容が分かりやすいから……と、ド・素人のいい訳です。
ド・素人の私は、下手ではあるけど何とか短歌は詠めた。しかし俳句は詠めない。
だってオーバーに言えば、宇宙のように広い世界をたった17文字で表現しなくてはならない。それも5・7・5と、17文字の枠に収めなくてはならないし、おまけに季語をいれなくてはならない。
短歌だったら俳句より14文字も多いし、季語はいらない(あってもいいけど)。
ゲラを読んでいて、肩を寄せ合って生きて来た在りし日の二人の姿をこっちから見て、そして思い出して胸キュン涙ウルル……。
夫婦短歌『愛 別れ』、買ってください。

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