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内田康夫 夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

ヘアスタイル変遷

2019.10.14 Mon

昔、歌手で御三家と言われていた人がいた。
橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦の三人で、演歌.青春もの.ポップ系と、それぞれ違ったジャンルだった。それなのに父はどれが誰やら、区別がつかないと言う。
「呉服屋の息子はどれだ」なんて聞いて、何度教えてもすぐ忘れている。
なぜ区別がつかないのか理解できなかったが、いま私もあの頃の父の年齢になった(超えた)せいか、「区別がつかない」ことが理解できるようになった。
いま私は、若い俳優さんたちの名前を覚えられないどころか、顔の区別もつかない。みんな同じように見えるのだ。
昔に比べて手足が長く華奢で顔が小さい。髪形も顔を包むようなのが流行りなのか、目を隠すほど前髪が長く、ちょっと女の子っぽい。前髪があんなに長くては目に刺さらないかと、わたしは余計な心配さえしている。顔が小さいのだから、別に顔を隠さなくてもいいと思うのだけど。
私の高校時代は太陽族と呼ばれていた人がいて、男子の間では『慎太郎カット』というヘアスタイルが流行っていた。でも慎太郎カットをしたりエレキギターを弾いたりしている人のことを、親たちは「あの子は不良だから……」と言っていた。
親たちの世代は『73』ナナサンと言って、髪をビッシ!と7部3部に分けていた。前髪が一筋垂れるのを搔き上げるのを「前髪パラリ」と、それがカッコ良かったみたい(中井貴一さんのお父さんの、佐田啓二さんのヘアスタイルをチェックしたら分かる)。
私は一時期を除けばずっとベリーショートで、流行には全く縁がない。以前父から「お前の頭は何だ」と言われ、「おかしい?」「別におかしくはないけど」「だったらいいじゃない」で現在に至っている。夫から注意をされたり注文されたりしたことは一度もない。
聞くところによれば、世の中がキナ臭くなると男性が男らしくなり、女性はしっかりしてくるそうだ。……と言う事は、いま世の中は平和なのかも。

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