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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

つかの間の……

2020.4.6 Mon

1日のコロナ感染者が、東京では100人を超えたとか気の滅入るニュースばかり。コロナ終息宣言はいつになるのだろう。何だか怖くてたまらないし、ほんとうに気が滅入る。
それなのに巣鴨のとげ抜き地蔵あたりの4のつく日はナンタラカンタラでとか、1時間くらいだからと肩寄せ合って桜を見ていたりとかこの人たち何を考えているのだろう。
この人たちが感染するのは自己責任だけど、加害者になることもあるのだと思わないのかなァ。
2週間後に結果がでるかもしれないのに、怖くないのかなァ!
ヨーロッパ諸国の感染者や死亡者などのニュースを見て、明日は我が身だと思わないのかなァ!
ニューヨークにいる私の友だちの息子さんが、「日本人は危機意識がなさ過ぎる」と言ってきたようだし、スペインに住む私の知り合いも「息を詰めるようにして生活をしている」とメールをしてきた。
怖がり過ぎなくてもいいと言われても、怖いものは怖い。相手は姿が見えないのだから。
いま私はすることもなくヒマだから、1日に何度も何度も体温を計っている。36度前後で変わりはないのだけど、三本ある体温計は微妙に数値が違うのが気になる。
軽井沢の夜の気温はまだマイナスで、浅間山頂も真っ白。それなのに枯れ枝のあちこちで、小鳥たちの甘いささやきが聞こえる。
この間は私の行く方行く方に枝渡りをして、まるで私が小鳥を追いかけているみたいだった。
ピーピーなんて鳴きながら、可愛いったらありゃしない。つかの間の心穏やかなひとときだった。

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2020.4.11 Sat 八ヶ岳

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2020.4.5 Sun 絶望のどん底