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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

アハハ!

2019.6.6 Thu

最近の私の物忘れはひどいものだ。それは昔からなのだろうけど、特に最近はひどい。一度聞いたことでも、三歩歩いたらもう聞かなかったことになっていることもある。
今日は、ふと、あれ何だったっけと、忘れていることを思い出した(?)って状態だった。
突然、アレ!ほら、アレ何だっけ? 何て曲だったっけ?
一所懸命に脳を働かせて、作曲がラベルで振り付けがローラン・プティで、熊川哲也さんが踊ったあの曲!
あの時、ステージの中央に椅子が一個だけあって、スポットライトを浴びた熊川さんが何回も何回も軽やかにターンをしたとき、汗が飛び散っていたじゃない。
キャーッなんて、声を出すようなはしたないことはしなかったけど、痺れて思わず心の中で「ウフーン」と思ってしまったあれよ。
ほら! ずいぶん昔だけど冬期オリンピックのアイスダンスで、イギリスチームが滑って金メダルを取ったあの曲。二人の滑りがあまりに素敵で、目が点になり息を止めてしまったあの曲よ。
外堀の知識はどんどん出てくるのに、肝心の曲名が……。
思い出そうと半日かかっても無理で、とうとうKーバレエのプログラムでカンニングをしてしまった。『ボレロ』だった。
思い出してしまったら「何だ!」だけれど、時間が経ったらまた忘れてしまうのに違いない……ってことがまた起きた。
『ハンザ同盟』のことはいつか書いたけど、そのハンザが出てこなかった。
ただ頭が『ハ』だけは覚えていて、何だったっけ?
それでハア・ハイ・ハウ……とアイウエオ順に辿っていって、ワまでいって『ン』。
私ってやっぱりボケが来ていたな。また自分のバカぶりを隠そうともしないで書いてしまうなんて、やっぱり本当のバカに違いない。
でも思い出したからって、どうってことないことだし、知らないからってべつにどうってこともない。
以前は聞けば何でも答えてくれる人がいたけど、今は自分で調べるか思い出すかしなきゃいけないからな。
まったくアハハだった。

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2019.6.2 Sun 凄い!素敵!