ブログ

HOME > 早坂真紀つれづれ

内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

手取り足取り

2020.3.7 Sat

毎日テレビの天気予報を見ている。当たる時もあり当たらないとこもあるけれど、私はその日の外出の参考にはしている。
しかし最近の予報士は親切過ぎる。折りたたみ傘を持って行った方がいいとか、夜遅くには雨が強くなる予想だから、帰りが遅くなるようだったら大きめの傘の方がいいとか……。
予報が外れたら文句をつけられるだろうなと思っていたら、やはり「雨が降らなかったじゃないか」と電話で文句を言う人もいるようだ。
傘の指導程度ならまだいいけれど、最近は服装の指導までしてくれる予報士もいる。
「雨でかなり冷え込むのでダウンコートと、中にセーターなど着るといいでしょう。もし暑かったら、コートのボタンを外すといいかも知れません」なんて、親切過ぎない?
おまけに(これは別のテレビ局だけど)「濡れた時のためにタオルを持っていると便利でしょう」。
そして、今日は洗濯物は干さない方がいいとか、お昼ころ取り込んだ方がいいとか、そんなことまで懇切丁寧に指導してくれる。
自分で判断するようにしないから何かあったときに他人のせいにしたり、自己責任という言葉が理解できない人が出てくるんじゃないかと、テレビの前でブツブツ……。
手取り足取り、本当にみなさん優しくて、私、物事を自分で判断する能力がなくなりそう。

« 

2020.3.13 Fri 夫へのラヴレター

 »

2020.3.2 Mon 誇り