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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

パン屋さんで

2016.9.18 Sun

2ヶ月に3度の割合で、大阪に住む妹が来てくれる。夫の介護で(老々介護)疲れているであろう私を案じているのだ。それ以外にも私が倒れてないかと、毎日朝晩に電話をかけてくれる。姉妹とはありがたいものだ。
その妹と喫茶コーナーのあるパン屋さんに行った。買ったパンをそこで食べられるしくみだ。
喫茶コーナーに外人さんがいてたどたどしく注文をしている。
「コーヒーダケ」という注文に、お姉さんが「コーヒーラテ?」
「コーヒーダケ!」。聞き取れないお姉さんがまた「コーヒーラテ?」
お互いに困惑しながらやりとりしているのを見かねた妹が「only  coffee!なんたらかんたら……」と通訳して一件落着。
そして「私がお店の人に通訳するのに、なんで英語なの?」と大笑い。
メニューになまじ『抹茶ラテ』とか『何とかラテ』という飲み物のあるのが間違いの元なのだ。
それと、なまじ妹が英語ができるのが間違いの元なのだ。

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