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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

愛さないで!

2017.9.16 Sat

南極越冬隊はまだ先のことだけど、夫との散歩は相変わらずだ。
越冬隊のときはダウンコートやレッグウォーマーなど、身支度に手間がかかる。そのてん夏の探検隊の身支度は虫ペールだけ。
これは夫よりも私のほうが必要アイテム(?)で、これがないと、足が紅い水玉模様になってしまう。
私はなぜ人間の男には好かれないのに、虫は私にばっかり寄ってくるのだ。私を愛さないで!
「私の血が純粋ってことね。赤ちゃんは虫に刺されやすいって言うし」とは自己申告。
先日の散歩の時、夫に虫ペールをシュウシュウ吹き付けたあと、自分にも沢山吹き付けた。あっち向いててと、スカートの中や服にまで吹き付け、ブラウスの襟を立てていざ出発!
私が無事だった? とんでもない! 夫は無事だったけれど。帰ってみると、UVカットのための手袋の、出ていた指先が痒い、耳たぶが痒い。いつの間にそんなところから血を吸ったのだ! 虫が寄ってきたのに気がつかなかったから、たぶん瞬間芸で刺したに違いない。
私を愛するのなら、指先は笑いながらおでこをつついて……。
私に愛するのなら、耳元で囁いて……、私、『耳なし芳一』じゃないんだから。
虫は年齢制限という言葉は無視なのか?

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