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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

小さい秋

2017.9.26 Tue

♪ 誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが見つけた ♪という可愛い歌がある。
そう! 暑い暑いと文句を言っていて、ふと気がついたら秋になっていた。
夏から秋に移る瞬間って、どんなだろうと思った。気象予報士だって見たことがないだろうその瞬間。
いつまでもグズグズと未練たらしい夏と、早く自分だけの季節にしたい秋とが混ざり合って、でもそのうち秋だけになるその瞬間。
この歌だって、いつの間にかなっていた秋を見つけただけで、その瞬間を見たわけではない。私だってなってしまった秋でいいのなら、一つや二つや三つくらい、見つけたり感じることはできる……って、別にサトウハチロ-に対抗意識をもっているわけじゃないけど(しかし可愛い歌だ。『山口さんちのツトム君』にしても、昔はこういった可愛い歌がたくさんあったよね)。
今年もまだウダウダと残っている夏だけど、確実に秋は近づいている。その瞬間を……、無理だろうなァ!
夫との散歩の時、いつも歌を唄っている。今日は『小さい秋』を唄うことにしよう。夫も、風の中に小さい秋を見つけてくれるかもしれない。

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