内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

まァびっくり！

2018.1.10 Wed

夫の看病＆介護も３年。石の上にも３年という例え通り、私もやっと現実というものを受け入れ始めた（現実を受け入れ始めたって、これで何度目だ！）。
受け入れ始めたと、自分で自分に言い聞かせているだけかもしれないけれど、でも、受け入れ始めた。
今まで、夫が苦しんでいるのにと、自分の自由になる時間を持つことに罪悪感を持ち、罪悪感と罪悪感の合間を縫ってブログを書いたり短歌を詠んだりしていた。
そして夫が短歌を詠んだあとの疲れている様子に罪悪感を感じ、そしてテレビを見てゲラゲラ笑うことに罪悪感だなんて、まるでバカ。
でも時間が解決してくれて、最近はその罪悪感から少しずつ解放されつつある。
私が私でいないと、夫が哀しむ……と。
そして、まァびっくり！
神経が夫の方ばかり向いて、自分のことを構っていなかったせいか、体重がどーんと３キロも増えていた（それは以前にも書いた）。以前は２００グラム単位で体重管理をしていたのに、いつのまにか３キロだなんて。
ウエストは体重１キロで１センチと言う。正解だった。でもお腹周りは１．５センチ？
夫が入院中にストレスで階段から足を踏み外したことだし、車椅子を押す関係上、靴はピンヒールはやめて、新しく買った３センチのローヒールに替えた。
毎日毎日ローヒールで通した結果……。
そろそろハイヒールを履かなくては、いざという時にハイヒールが履けなくなるし姿勢が悪くなるしで、あまりの寒さに久しぶりに７センチヒールのロングブーツを履いてガーン！
ふくらはぎまで太っていた。ファスナーをギシギシと引き揚げてフーッ！
原因は何であれ自分を甘やかした結果だと、車椅子を押す時は別にして、これからはやはりハイヒールにしようと決心した。ただ転ばないように注意しないと。
こんな決心も罪悪感から解放されつつあるのだと、ちょっと安心。
因みに、ハイヒールは足を細くすると、ＴＶで言っていた。