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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

タマネギ

2016.7.4 Mon

20年近くもずっと、私は寝付きが悪く眠りも浅い。それでお医者さまに処方していただいて、誘眠剤(今後は『誘』の字を省略)を服用している。
このところストレスが重なっているせいか、処方通りの量では効きが悪い。
ひどいときは眠剤を飲んでから眠りに落ちるまで、3時間もかかる。そのくせ夜中に何度も目が覚めるし目覚めは早い。
こんな状態が何とかならないかと悩んでいたら、寝るとき枕元にタマネギを置くとよく眠れるという話を聞いた。
『イワシの頭も信心から……』と、さっそく冷蔵庫の隅に忘れられていたタマネギで試してみた。
古くなっていたタマネギの皮がヌルっとしている。古くなっているのだから仕方ない。
ヌルヌルを剥がして櫛状の8分の1をお皿に乗せて、枕元に置いた。
正直、臭い! しかし眠剤は処方より少なかったのに、15分もしないで眠りに落ちて、朝までぐっすり眠っていた。
翌日も昨日の残りのタマネギを置いたが、昨日より臭いがきつくなっていた。そして眠りに落ちるまで1時間ちかくかかっていた。
タマネギが腐りかけているせいかと思って、「スーパーに行かなくてはね」と夫に報告した。
夫が言った。「そうか! タマネギか……。黒柳徹子は不眠症ってことはないのだろうな」
まだ古いのが8分の6も残っている。今夜ももう一度残りで試してみよう。

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2016.7.14 Thu ボケボケ!

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2016.7.1 Fri 私だって……