内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

妄想

2022.7.15 Fri

土曜日の12時からのＢＳＴＢＳの『近現代史』が終わって、今は『新古代史』を放送している。何だかんだとヤボ用があって毎週は見られないが、それでも面白い。
番組は日本列島がユーラシア大陸から離れた頃から始まり、石器時代を過ぎ、縄文時代→弥生時代……。
考えたらこの頃から、いや人類誕生のころから私の先祖がいたのだと思うと、何だか不思議だ。弥生時代から平安時代、そして江戸時代と続いて今の私。私の先祖はどんな顔をして、どんな恋愛をしていたのだろう。
映画『テルマエロマエ』では日本人の顔を『平たい顔族』と言っていたがＤＮＡ情報を元にして割り出した縄文人の顔は、わりと彫りが深かった。でも、江戸時代の日本人は、確かに平たい顔をしている。
会ったわけではないけど、私の顔は縄文人の顔でも『平たい顔族』でもないと拒否！だって私の先祖はイギリスなんだもんと、うっとりと妄想を楽しんでいるから。
イギリス人の先祖はケルト人・ローマ人・アングロサクソン人……などと言われても、現在日本人に生まれてしまった私には、よく分からない。
ま！どうでもいいや！　来世はイギリスに帰るから。
先日、夫がキャリーと一緒に私を迎えに来た夢を見た。亡くなる前に夫が「ぼくはイギリスで待っているから」と言っていたから、たぶん来世の私たちは、また二人と一匹でイギリスにいるのかもしれない。
イギリスのマナーハウスの住所を書いたり、私の妄想が膨らみすぎて、夫が迎えに来た夢を見てしまったのかな？