内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

防犯カメラ

2019.5.6 Mon

我が家には防犯カメラが4台も取り付けてある。理由はもちろん防犯のためだ。
最近は永住者も増えたけれど、別荘地の中だからシーズンオフは静かだ。それでよからぬことを考える人もいると思うので、別荘地内のカメラ以外にも我が家にも何年か前から取り付けた。
最近のカメラは、ハロウィンの日、渋谷の雑踏の中で軽トラをひっくり返した犯人を追跡して逮捕してしまったほど性能がいい。
我が家の防犯カメラの受信機は、マッサージ椅子の真ん前にある。昨夜私はモミモミしながら受信機を見るともなく見ていたら、パッと点灯した。
「ドロボーか！」と見ると、野良猫が我が家の前を横切ったのだった。試しに過去の映像を見てみると、私がドアの鍵を開けるときのマヌケ顔や、タヌキまで捕らえていた。
面白くてしばらく早送りしながら見てしまった。夫は家に帰ってきても、カメラには写らないし、鍵を開けなくてもどこからでも家に入れるのだし。
でもピンポンを鳴らして、私がドアを開けるのを待ってる姿が写っていたら、ちょっと怖いかも。