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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

花盛り

2021.3.29 Mon

3月27日東京の北区にある『北とぴあ』で、第19回北区内田康夫ミステリー文学賞の表彰式があった。19回かァと、感無量!
去年はコロナ禍の対応が分からず、いろいろなイベントが中止されて、この文学賞の表彰式も中止された。受賞した方々にとっては本当に不運なことだったけど、今年はマスクや入り口の手の消毒、座席も市松模様の「何とかの刃」状態 で、無事決行。
楽屋に顔を出すと、東京で一番の高齢の区長・花川区長さんがいらっしゃった。
区長さんは夫と同い年で、夫が亡くなったときは、それは悲しんで下さったものだ。でもお元気そうで何よりだ。
私は北区民ではないが、いかにも区民に寄り添っているような優しさが滲みでていた。
緞帳が上がると、スクリーンに在りし日の内田康夫の映像が……。何だか照れながら、書評の書類を持って夫が出てくるようで切ない。
受賞者の一人は福岡県の方で、二度目の受賞だとか。
最初の受賞のとき、舞台の袖でスタンバイしているとき「内田先生に話しかけられたのです。以外な展開が丁寧に書けていますね」と声をかけられて、とてもうれしくて、これからも書き続けようと思ったのだそうだ。
それが二度目の受賞につながってよかった!
帰りに飛鳥山のそばを通ったら桜の花盛り。そして案じていた通り花見の人でごった返していた。千鳥ヶ淵(たぶん)の桜も満開で、花見の人も満開!
いくら緊急事態宣言解除だといっても、コロナが収束したわけじゃないのに、この人たち感染が怖くないのかなと、ある意味その度胸に感心した。
大阪では禁止されているにもかかわらず、桜の木の下にシートを敷いて酒盛りしたり、京都では「解除されてもう安心だから新幹線で来ました」ってうれしそうに話している家族がいた。
「解除したからって、安全になったわけではない」とあれほどテレビで言われていたのに。
毎日ビクビクと暮らしている私は、この人たちの神経と度胸を分けてもらいたい。
絶対!絶対! 感染者数はウナギ登りになるだろうな。ますます私はビクビクって、魚籠魚籠ではないから!

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