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内田康夫 夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

怖いよ

2020.7.4 Sat

そのデパートでなければならない用事があって、四ヶ月ぶりにタクシーに乗った。
私が車の免許を取って36年経つが、自慢じゃないけど高速道路を走ったことがない。私が免許を取ったころは高速道路の運転教習はオプションだったし、軽井沢には高速道路はなかった。
軽井沢暮らしでは車がないと生活ができない。生活のための免許だから、私は高速教習はパスした。パスはしたけれど、高速道路の運転は許可されている。しかし長距離のドライブのときは夫が一緒だから、私が運転する必要はなかった。それに仮免のときもそうだったけれど、夫は「二人一緒に死ぬことはない」と、私の運転で助手席に座ったことがない。
もともと必要に迫られて取った免許証だから、私の運転は軽井沢町限定だ。
おかげで東京での私の移動は電車かタクシーなのだけど、コロナの感染が怖くて東京では友人が運転手を務めてくれていた。しかし必要にせまられて、悩み悩み仕方なくタクシーに乗った。もちろんマスクは忘れない。
タクシーに乗って、まず「窓を開けていいですか?」に始まり「ごめんなさい! 気を悪くしないで下さい。神経質過ぎるかもしれないけど、シュッシュしていいですか?」
私は消毒液の入った携帯用のスプレーを持ち歩いているのだ。
時が時だから、運転手さんが気を悪くした気配はない。そして「昼間のタクシーは、まず大丈夫ですよ。夜の盛り場あたりで客を乗せたときは、客を降ろしてから一回一回消毒をしています」とのこと。
それでもデパートの店内を歩いたし、帰ってきてからすぐシャワーを浴びた。
デパートだって万全の体制を敷いているのだろうけど、東京では二日続けて感染者が100人以上出ているって、怖いじゃない。
「それだけ用心していてれば、あなたは大丈夫!」と友人に言われたが、でも敵は姿を見せないし、怖いじゃない!
いつになったらフツーの暮らしができるのだろう。

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