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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

余計なこと

2018.3.8 Thu

私のベリーショートの髪は、3週間に1度のカットが理想だ。それが何だかんだと先延ばしになって、5週間ちかくになってやっと美容院に行った。
私はひどい癖っ毛だから、伸びてきた髪はアッチャコッチャと自由奔放に丸まって、まるでお釈迦様もどきになってしまう。
徳を積んだお釈迦様ならいいが、私はただの生臭だ。だからカッコ悪いところを自分でカットしてしまう。それはある意味トラ刈りだ。
「ここ、またやりましたね」とヒトシ君が笑う。
いつも思うことなのだけど、カットの前に予備のシャンプーをする。その時のシャンプーは大抵新人さんの係なのだが、大抵の場合「洗い足りないところはありませんか?」と聞かれる。
そんなこと聞かれても分からない。洗い足りないところは、洗っている本人が一番分かっているんじゃないの?
新人さんも慣れてくるに従って、「痒いところはありませんか?」だけになって、それはいい。
学校で教えられた通りのことを言っているだけなのだろうけど。でも経験を積んでくると、余計なことはカット(髪ではない)するようになっている。やはり経験は大切だ。
そして分からないこと。
デパートに行って買いたい服を品定めしていると、必ずと言っていいほど「いらっしゃいませ。どうぞご覧ください」と、店員さんが近づいてくることだ。言われなくても、そう! 私、いま見てるんだけど……。できることなら「お決まりでしたら、お声をお掛け下さい」と、ゆっくり品定めをさせて欲しい。
ちょっと前までデパートでは、冬物一掃セールをしていた。それはかなりの量だ。冬物にお客が殺到している様子はなく、あの大量の売れ残りはどこに行くのだろう。
夏になったらなったで、夏物一掃セールがあるし、大量の売れ残り服の行き先が気になるオバサンになっている私。

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2018.3.12 Mon 木の芽どき

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2018.3.1 Thu 脂