内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。
オヤジ
2018.11.12 Mon
NHKの『チコちゃんに叱られる!』を見ていた。
私はこの番組のファンで初期から見ている。そしてNHKにしてはずいぶん思い切った番組を企画したなと思っていた。さすがのNHKも現場スタッフが若返りをしているということか。アナウンサーも若手が増えたようだ(ずいぶん層が厚い、さすがNHKだ)。
いまでは民放でも「そんなことしたら、チコちゃんに叱られるよ」という人もいる。
そのうち民放に、『チコちゃん……』に似た番組が現れるに違いない。
ただ……、NHKの女性アナもずいぶん世代交代をしていることを感じているけれど、朝のニュースを伝えるわりには、ヒラヒラとした服装にかなり濃いめのメーク、夜の渋谷あたりを歩いていそうなアイドルっぽい女の子のヘアスタイルなど、『女子力』と『媚び媚び』アップを感じる。これではアナウンサーとしての知性が台無しじゃん! なんて思っているのは私だけかもしれなけれど。
これって、管理職のオヤジ好み?なんて……。
『チコちゃんに叱られる!』で、オヤジはなぜオヤジギャグをいう? を扱っていた。
同じギャグを思いついても、若者は口に出さないそうなのだ。それは恥ずかしいという前頭葉のブレーキが働いて『思いつく』だけでストップさせるのだが、オヤジ(と言われる年齢)になるとそのブレーキが壊れてしまって、笑いをとるために口に出してしまうのだとか(私のことか?)。
これを見ていて、アッ! 私のあらゆる知り合いがこの番組を見ていたら、全員が全員、絶対に私のことを思い浮かべたに違いない。それですぐ妹に電話をした。案の定! 彼女も私のことを思っていたそうだ。
なんてこった、私はオヤジだったのだ! これからはダジャレは慎もう……と、それは無理だ。
私には女子力はないし、やっぱりオヤジっぽいと思っているから。