内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。
ブラックジョーク
2018.11.22 Thu
姪から遅ればせながらの『お誕生日おめでとう』のメールが届いた。
彼女は大学を卒たあと、イギリス系の会社でイギリス人の中にいたせいか、私たち夫婦のブラックジョークがお気に入りだった。
彼女自身は自分では思いつかないのだけど、私たちのブラックを瞬時に受け止めてゲラゲラ笑っていた。
ブラックジョークのセンスは生まれつきのものかもしれない。理解はするけれど、彼女にそのセンスは……、多分……、ない。根が真面目なのだろう……と、フォローしておこう!
そして遅ればせながらの『お誕生日おめでとう』のメールだ。
もう廃れたかもしれないけれど、『アラフォー』という言葉が流行った。それに引っかけたのかどうか「お誕生日おめでとう」に続いて、「ますます優雅にゆったりとした時間をお過ごしください。そしていつまでもお元気で、ずっとアラ棺でいて下さい」って。
ン? Around棺桶?還暦?
変換ミスなのか?ジョークなのか?だった。
ジョークだったら私の教育が行き届いてセンス・アップで、さすが我が姪だ! とうれしいけれど、変換ミスだったらできすぎだ。いくら優雅でも棺桶の周囲をこれからしばらくの間うろうろするのは何だかなァじゃない?
でも、もう夫はいないし、それアリかも!
返信で「ワハハ!をありがとう!」と書くだけにしておいた。そして反省した。当分ブラックジョークは控えておこう……って、ムリ!ムリ!