ブログ

HOME > 早坂真紀つれづれ

内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

遠吠え

2019.3.3 Sun

「男の好きな、女の仕草ってアンケートがあったんだって」と知人が笑って言ってきた。

ベスト10だったかどうかは覚えてないと言っていたけど、「私はもともと女じゃなかったんだわ」と大笑いをした。それでも彼女の夫は男性です。

○上目遣いで見る……。私、失格。夫に昔「真っ直ぐな目で見られて、何だか心の中まで見られているような気になった」と言われたことがあるから。
○髪を掻き上げる……。私はずっとベリーショートで、残念ながら掻き上げるような髪がない。
○控えめな態度……。たぶん私は出しゃばりだと思う。
○手をつないでくる……。つながなかったなァ。むかし、誰もいないところで夫の腕を組んだことがあったけど、向こうから人が来るのに気がついて、さりげなく腕を外されたしなァ(チェッ!)。
○まとめていた髪をほどく……。ベリーショートではほどく髪がない。この仕草には私も憧れるけど。因みに私の夢は、左手で右側に垂れてくる髪を押さえながらラーメンを食べることです。
○おいしそうに食べる……。私たぶん、ガツガツしていると思う。
○足を組み替える……。これはよくやるけど、私の短い足だと絵にならないし。

凄い女子力だな。私も一個もピンポーン!がないってということで、これでむかしから私がモテなかった理由がわかった。女子力の欠如だったんだ。
しかし男性諸君! 悔し紛れに負け犬として言うと、『男の好きな女の仕草』にすべて当てはまるような女は止めた方がいい。女子力って自己顕示力だ。『力』って長持ちしないからね。
将来きっと後悔するときがくるから……と、モテなかったけど夫を出世させた、オバサン二人の遠吠えでした。

« 

2019.3.6 Wed 虫めずる姫