内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。
本屋さんで
2019.4.14 Sun
半年ぶりかなア! 東京の中型ではあるが買い物ついでに本屋さんに立ち寄った。
新刊本のコーナーを、目を皿のようにして探したが、期待通りに『愛と別れ 夫婦短歌』はなかった。
俳句・短歌のコーナーに行くと、季語を含めた俳句に関する本はほぼほぼある。しかし短歌や詩の本は極端に少ない。俳句は今ブームのようだけど、短歌は今イチという感じだから仕方ないかなアと思った。イギリスだと詩の地位は高いのだけど。
でも新元号は万葉集から取ったということで、万葉集がブームになりそうだとマスコミでは言われている。それに便乗して『愛と別れ 夫婦短歌』も……なんて、私の考えは甘いかも。それにこの短歌集は、夫は妻には見せたくない、妻は夫に見せたい本だと、友人は言っていた。
本屋さんの書棚の本を見ながらブラブラと歩くと、思わぬ本に出会う。「アッ!」と手に取って帯や裏表紙の惹句を読んで、レジへ行ったり元にもどしたり。これは電子図書では味わえない、至福の時だ。今日は3冊も衝動買いをしてしまった。
しかし『愛と別れ』の帯には私の写真もあり、もし書店で見つけたらうれしいけど恥ずかしいなと、誰も私のことを知らないのに勝手に照れていた。