内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。
許さん!
2016.9.22 Thu
去年あたりから何か変だと感じていた。
夫の介護で髪振り乱して(……と言っても、私のベリーショートのヘアスタイルでは、振り乱すほどの髪はないけれど)過ごしていたせいか、全身がかったるくドヨーンとしていた。鍼の先生は「完全なストレスです」とはおっしゃっていたけど。
2年で体重は3キロ減って、でもそれは最近もとに戻したのに何か変だった。
10年以上前は今より5キロも多く、そのころにガブガブだったスカートのウエストがキツキツなのだ。
いつの間にかお腹は出っ張り、腰回りもみっともなく弛んでいる。ハードなガードルで誤魔化しているものの、ガードルを脱ぐと、自由になったお腹や腰回りのお肉がビローン……と垂れて、スカート代わりになるくらい(冗談ですよ)。
鏡にお腹や全身を映してみると、いつの間にか、これ以上はないというほどのオババの体型になっていた。
物忘れや反射神経の衰えは感じていたものの、加齢による衰えが体型にまで及んでいたとは……。
それに最近は膝の関節が痛い、時々腰に痛みが走るなどと、お洒落とはおよそ縁遠い自慢話の井戸端会議のメンバーになれたなんてクッソー(下品でごめんなさい!)だ。
人の気も知らないで、加齢や脂肪はほんとうに勝手なヤツだ。ソロリソロリと私に取り付くなんて、許さん!