内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。
敢えて言う
2020.4.19 Sun
今までの人間の思い上がりに、自然界が怒った! としか思えない『新型コロナ』。
ホント! 人間の思い上がりは、私の目からみてもひどい。
地球規模で感染が広がり命が奪われている現実に、不要不急の外出は控えるようにとの要請が出た。
人間同士の一切の交流を止めたら感染は止まるのだろう。医学的にもそれが分かっているから外出自粛の要請が出ているのに、都会ではまだ夜の巷に出かけてアルコールを飲んでいる人がいるらしい。
また地方に感染を広げないためにも、帰省を含めて都会から地方への移動は控えるようにとの要請も出ている。
それなのに……!
軽井沢のスーパーの混雑。この間、私が行ったときはお盆の頃より混んでいたかもしれない。たぶん400台は駐められる駐車場は、県外ナンバーの車でいっぱいだ。そして店内は家族づれで大賑わい。子どもたちは店内を走り回り大はしゃぎ。それを見て親は注意の一つも言わないどころか、レジの列や荷物を袋に入れる台のところは『3密』状態。スーパーを遊園地と勘違いしているみたいだ。
この人たちは、たぶん別荘族ではないと思う。私の家は別荘地の中にあるけれど、我が家のまわりの別荘には、人の気配はないから。
だから都会の人の退屈しのぎの買い物ドライブかなと、思ってしまう。困っている地元民は多いと思う。
日常の買い物だって10日に一回などと、せっかくひっそりと暮らしているのに、感染も時間の問題かもしれない。そういえば、長野県の感染者のほとんどが、東京に行って来たとか大阪から帰って来たという人(とその接触者)ばかりだ。
みんな感染が怖くないのかな? 地方は都会ほど医療体制が整っていないことを知らないのかな? と感染しないように、ひたすら外出を自粛している。
お願い! コロナが終息するまでじっとしてて。退屈しているのは、世界中の人たちも同じなんだから。