内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。
進化?
2020.4.27 Mon
たぶん再放送だと思うけれど、NHKの『人類の誕生』を見た。
何となくテレビのスイッチONで、途中からだったけれど、夢中で見てしまった。
人間はサルが進化したことは学校で習った(もっとも、途中で進化を止めてしまったヒトもいる)。
見たのが途中からだったし、ホモ・ハビリスだの何だのって、カタカナをメモれなかったのが残念。頭に残ってない。
体毛が厚く四つ足歩行で猛獣の餌食になっていたサルが、二足歩行になり体毛がなくなってヒトらしくなって、猛獣を追いかけて肉食が始まる。
映像はもちろんCGだけれど、ふと思った。この時代から私の先祖は生きていたのだ。映像の中のサルの、どのサルが私のヒイヒイ(ヒイヒイを何回も繰り返す)ヒイヒイ祖父さんと祖母さんだったのだろう。どのサルにしようかと迷った。だって誰一人(一匹?)私好みがいない。
でも確かにいたはずだ。進化の途中で途切れていたら、今の私はいないはずだから。私は学校の授業中でも、いつもこんなことばかり考えていたから、成績がいい筈がない。
草も食べるが肉食が始まって、助け合いの『心』というものが芽生え始めたころのヒトをエレクレス(?)と称ぶが、コロナ自粛要請で図らずもいま、エレクレスで進化を止めたヒトが現在も存在することを知って、私は少し賢くなったかも。
そして心と共に人間性が生まれ始めたころのヒトがホモ・サピエンス(……で合ってる?)。ホモ・サピエンスから北京原人やジャワ原人・ネアンデルタール人へと繋がっていくらしいけど、私は途中で妄想の世界に漂ってしまうので正確な事は書けない。
人間としてどんどん進化して地球上に散っていくうちに、体型や肌の色等々が変化してくる。
その体型をみて「ケヘッ! 私のデカ顔・短足(……というか胴長)は、進化の途中でこっち側に来てしまったから仕方ないか」と、諦めた。
そんな長い進化でここまで来た私だけど、私に子どもがいないということは、ヒイヒイ……ヒイヒイ祖父さん・祖母さんから受け継いだDNAも、「ごめんなさい! ここで終わらせてしまいます」だった。