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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

エネルギー

2020.8.30 Sun

石炭による火力発電を、あと何年かで9割がた減らすそうだ。
私はこのところ日々の暮らしに大切なことなのに、レジ袋やストロー、官僚の賭け麻雀・河合夫妻のこと、そしてコロナばかりに気を取られて、エネルギー問題を忘れていた(いまに始まったことではない?)。
地元の人は無関心ではいられないことだけど、一般的に無関心でいるうちに、いつの間にか日本のあちこちに原子力発電所が出来、いわるゆる『東日本』以降休止しているのを含め、いま日本の原発は何処と何処にある?……と聞かれても、私は全部は言えない。
東日本の震災のときに安全と信じていた原発事故で「エッ?」とびっくりして、ただ安全を信じて無関心だった自分に気が付いたというだらしなさだ。
夫も原発は安全だと信じていた。それはどの作品だったか覚えてないけど、夫が何かの作品で書いていた。原発の取材に行ったとき、目を輝かせてその安全性を力説していた若者も、たぶん原発は安全だと信じていたのだろう……と。
火力発電を9割がた減らすんだってという話を妹と話していると、妹は家を新築したとき、太陽光パネルを取り付けたのだそうだ。それで毎月の電気代を聞いたら、信じられないくらい安い。
しかしこの何ヶ月の電気代をチェックしたら、このところの曇天続きで電気代が上昇していたと言っていた。それは蓄電装置がないからだそうで、大阪府が率先して「みんなのおうちに太陽光」と、太陽光パネルと蓄電池の設置を薦めているとか。災害時の停電対策でもあるらしい。
知事のコロナ対策を初めとして、このところ私的には大阪の株が上がっている。
我が家も太陽光発電……と思ったが、軽井沢の森の中ではたぶん無理だ。
屋根に被さるように木々の枝が張りだしているし、滴り落ちる樹液でパネルの表面が曇り、太陽光を採り入れられないかもしれない。
一時期、私の車は玄関前に野ざらしだったことがある(このことは思い出すだけで笑ってしまうので、いずれ……)。気が付くと屋根に樹液が落ちている。樹液は油っぽくて洗車が大変だ。それで慌ててカーポートを設置した。いくらもしないうちに、カーポートの屋根は樹液で汚れ枯れ葉が積もり、朽ちた枯れ葉から雑草が生えていた。
「自然だなァ! 凄い生命力だなァ!」と喜んでいるけど、そんな具合なので太陽光発電は無理。電気をケチケチするか、足漕ぎの風力発電機でも作って運動不足解消につなげるか、難しい問題だ。

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