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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

税金

2021.12.5 Sun

税金という制度はいつから始まったのだろうかと、先日の国税局の調査のときふと気が付いた。
テレビの時代劇を見ていて、「お代官様、今年は米が凶作で、『年貢』を納められねえだ。どうぞお許し下せえ」と、『年貢』が農民の一種の税金だなと思っていたが、そうすると武士や商人の納税はどうなっていたのだろう。
こんなこと、学校の日本史で習ったのかどうかも覚えてないので、調査に来た国税実査官(……と言うのだそうだ。名刺にそう書いてあった)に、あの時聞いてみた。 調査以外の余計なことに答えてはいけないという決まりがあるのか、答えはなかった。
しかし遺産相続の調査に来た実査官に、こんなバカな質問をする人っていないだろうなと、その軽薄さを我ながら笑ってしまう。
遡って平安時代の貴族の生活を維持するための原資はどうしていたのだろう?と聞くと、それが『荘園』の始まりだと税理士さんが教えてくれた。そう言えば平安時代の貴族・豪族による『荘園』という制度について、日本史で習ったことあった。でもその土地だってもともとは誰のものでもなかったのにいつの間に?……、というところに話は戻ってしまう。
戦前の日本の選挙は、税金(たぶん高額な)を納めている人にだけ投票権があったと聞く。女性が選挙権を得たのは戦後のことで、それもアメリカの指導だったらしい。
今回の私の遺産相続のことから、いろいろなハテナが生まれた。ハテナがたくさんあるってことは好奇心がたくさんあるということで、好奇心がたくさんあるということは、ボケ防止につながるってことかも(しかし好奇心は旺盛でも私はボケがきている。人の名前が出てこない地名が出てこない……)。
そこで……ということでもないけれど、調べてみた。『遺産相続税』のない国は、北欧諸国・イタリア・カナダ・中国・インドあたりらしい。
アメリカは遺産相続税はあるにはあるが、基礎控除がおおよそ5億4千万円ほどだとか。これでは大多数の庶民は、相続税はないのに等しい。
日本の相続税は世界でもトップクラスだそうで、財産があっても相続税のために三代で財産が無くなると聞く。だからオーナー会社の社長は、自宅などの自己資産を会社名義にするのだそうだ。会社が黒字になったら事業を広げて赤字にして税金を払わなくても済むようにするって、頭イイ! 会社を持たない個人はどうすればいい?
これらのこと本当か嘘か知らないし、実生活の役に立つハテナとは思えないけど、今回いろいろ勉強したなア!

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