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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

タマムシ

2022.9.22 Thu

NHKTVの『ダーウィンが来た!』を見た。
私はこの手の番組が好きで、よく見ている。私のブログは書いたその日にアップするというわけではないので、何日の番組と日にちを書かないことが多いが、この日の内容は「光る木があるというので近づいてみると、それは『ヤマトタマムシ』だった……」というものだった。
アップされたタマムシは、私の記憶にあるものとはちょっと違うような気がした。私がナマ(?)のタマムシを見たのが60年以上も昔のことだから、記憶違いかもしれない。埼玉県の田舎で見たのは3センチか4センチくらいの大きさで、羽の緑や赤色の縞がきれいだった。あのとき捕まえたのか逃がしたのかも覚えてないけど、あの鮮やかな色は目の底に残っていた。
学校で習ったのか本で読んだのかも覚えてないけれど、私の記憶にあるのは、経典をめる厨子に貼るためのタマムシを集める少年が(記憶があいまい)、野山を駆け巡った……のだったかな?
そして出来上がって法隆寺に納められた厨子は、タマムシの羽根で輝いていたというお話だったような気がする。
ダーウィンをみて気がついた。もしかしたら『タマムシ』は絶滅危惧種かもしれない。あれ以来私はタマムシを見たことがない。
でも見たことがあったことを思い出したことだけでうれしい。
あんなきれいな昆虫なのに『玉虫色』と、あまりいい意味に使われてないのはちょっと勿体ない気がする。

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2022.9.28 Wed 『ら足し言葉』

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2022.9.16 Fri 週刊文春