内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。
緑の世界
2017.4.15 Sat
妖しくも美しかったサクラの季節が終わり、東京も柔らかな緑に変わりつつある。
モミジだって柔らかな緑が木を覆っているし、神宮の絵画館前のイチョウ並木も芽吹きが始まって、小さな小さな葉っぱが、生意気にもイチョウの葉っぱの形をしていた。
いよいよ緑の季節だ……と、まだ芽吹いてないイチョウの木があった。
去年の秋、東京駅前のイチョウで、仲間より早くさっさと紅葉してしまった『どんくさい』イチョウがあったけれど、まだ芽吹いてないイチョウは遅れて紅葉する『とろい』木なのだろうか。
軽井沢の緑には、まだ間があるのだろうな。ゴールデンウイークには芽吹いているだろうなと、軽井沢がなつかしい。
この間4月1日に帰ったときは、我が家あたりの家々の庭は真っ白だった。まだ森全体が眠っていた。
ゴールデンウイークが近づいて、そろそろ別荘の手入れが始まるのだろうな。
帰りたいな!