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内田康夫 夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

参ったな!

2019.8.1 Thu

私は病気で伏せっている時以外、朝の目覚めから夕方まで365日、ストッキングを着用している。なぜかと言うと、年齢を重ねてからの私のナマ足の肌は、見るも無惨で残念な状態になっているからだ。
血管は浮き出ているし皮膚の表面張力は衰えているしで、絶対ヒトさまにお見せできる足ではない。おまけに短くて湾曲しているし……って、これは関係ない。
体幹と平衡感覚を衰えさせないために、ストッキング着用時は立ったままだ。
両足を同時に履くわけにはいかないから、前屈みになって片足ずつ上げるのだが、トシのせいか時々よろけるようになった。そして「アレッ?」。
床が見えにくい。何と! 目の下の肉がぶら下がって視界を妨げていた。
トシと共に人間のからだの筋肉が緩んでくる。お腹はポッコリするし、腰回りの筋肉を始め二の腕とか、それは顔の筋肉も例外ではなかった。
ほうれい線は深くなり、尖っていたはずのアゴは弛み頬はたるみ、たるんだ頬ががうつむいたときに引力に素直に従っていたのだ。
いつのまにか上目蓋の筋肉もたるんでいた。
子どものころ(『木霊』12号参照)、あんなにパッチリしていたはずの目が、いつの間にか小さくなり、上目蓋が垂れ下がってくる。
私の場合、左目がいやに鬱陶しいとおもっていたら、目蓋が視界を邪魔していた。
目蓋を持ち上げてみたら、なんと世間の明るいこと。四六時中持ち上げているわけにもいかず、どうしよう。
加齢による目蓋の垂れ下がりは、保険適用の手術で治ると聞くがそれも怖いしで、当分ストッキングを履くときは下を見ないようにし、明るい世の中をみたくなったら、目蓋を持ち上げることにしよう。
……でも、これがトシを重ねるということなのかな? 参ったな!

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