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内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

実は……

2018.4.26 Thu

実は……、私は12日から軽井沢に行き、16日に東京に帰ってきて、ダウンしていた。そしてまだ治ってないまま22日に日帰りで記念館に顔を出したのだけど、ちょっと無理が祟ったかな? 何をするにもその気になれなくて、1日中ウダウダ。
『独居老人』化した今、やや『私、寂しい女』化をしているかもしれない。やはり私の中で、夫の存在は大きかった……かも。
夫を見送った後、諸々の超現実事務処理に疲れ果て(まだ終わってない)、気温の異常変動、そしてちょっと気を抜いたのが原因かも。
そしてなにより……。
私はまだ夫がそばにると信じているのに、まだ現実を受け入れてないのに、戸籍謄本を見てその現実にショックを受けたのだった。
戸籍の夫の欄に『死亡』という残酷な文字。
当たり前なことが記されているだけのことだけど、役所からの帰り、タクシーの中でバッグに入れた謄本をさすりながら涙が出そうだった。
『死亡』!だって。それなのに……。
生命保険。勧誘のときはニコニコと何事もなくスムースに事が運んだのに、いざ解約のときには「あの書類を提出して下さい」「この書類が足りません」と、一度では済まない。勧誘の時とは大違いで大変。私がバカなだけかもしれないけれど、勧誘したときに、解約の時に必要な書類をちゃんと説明しておいてよ! とムカついて、
書類不足を言ってきた電話のお姉さんに八つ当たりしてしまった(ちょっと反省!)。
以前、同じようなことがあったときにクレームをつけたら、「そういう事は定款に書いてあります」と、電話に出たお姉さんに叱られたことがあった。
あの細かい字でびっしりと書いてある定款を読んだことのある人って、どのくらいいるのだろう。
公共料金や電話番号の名義変更や自動引き落としの変更など、私一人で処理しなくてはならず、『脳みそ足りない人間』の私としては、もう大変。これではダウンするはずだ。
このややこしさがあるから、哀しみ直後の哀しみが薄れるのだと聞くけれど、でももういや!
夫がいないことを受け止めて、在りし日の思い出に浸れる時が、早く来ないかな。

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2018.4.28 Sat 切ないぞ!

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2018.4.23 Mon ありがとうございました。