内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。
ラグビー
2019.9.27 Fri
今までにないラグビーブームのようだ。
夫は昔からラグビーファンで、テレビ放送があると原稿の締め切りなどどこかに吹っ飛んでしまって、テレビの前から動かない。もちろん、ソファーの凹み指定席で腕組みをして、ボールの流れを追って上体が動いている。
夫の上体の流れを見ているだけでも楽しい。
しかしラグビーの選手のからだはどうだ。2メートル近い身長にあの筋肉。体重だって100キロちかくあるのでしょ?
そのからだがドンッとぶつかり合って、もしあの中に私がいたら完全に即死だわと言って、いつも夫に白い目で見られていたっけ。また、ウチの息子がラグビーの選手で「ママァ! 友だちをつれてきたよ」って10人も入って来たらどうする? って言うと、チラッ! 白い目で一瞥されていたっけなァ!(相撲のときも曙が「メシを食いにきました」って、お相撲さんを連れてきたら困っちゃう……と言ったときも白い目で見られた)。
夫には常日頃「あなたは黙ってさえいれば賢そうに見えるのだから、人前ではしゃべらないほうがいいと思うよ」と言われていたのだった。
ラグビー観戦をしていてまた夫を思いだして、どうしよう!