内田康夫夫人であり、作家・エッセイストでもある早坂真紀の随想を不定期でお届け致します。

なんちゃって

2022.12.9 Fri

自分宛てに送った宅急便が届いた。大と中の二個。
我が家の玄関に椅子を置いてある。ブーツなど履きにくい、又は脱ぎにくい靴のときに座ってもらうためだ（服を脱いだり着たりすることを、『脱ぎ着』というけれど、靴を脱いだり履いたりすることを、なぜ『脱ぎ履』と言わないのだろう）。
それと宅急便などの荷物を受け取るためでもある。
荷物が届いたとき、いつも椅子の上に置いてもらう。その日も「ここに置いて下さい」と指示した。
配達のお兄さん「大丈夫ですか？重ねていいのですか？　上の箱が落ちて中のものこわれませんか？」
私「あ！　大丈夫。こわれ物は入ってませんから。こわれやすいのは私の心……なんちゃって！アハハ」
お兄さん「自分の心もこわれやすいかも……なんちゃって！エヘヘ」と笑いながらドアをバタン！
こんなバカな事を言うのは私くらいだけど、このお兄さんもなかなかのものだ。
そして反省。私って、どうしてこんなに軽いのだろう。
ま、いいか！　私が世の中に笑いを振りまいていると思えば。笑うという行為はからだの免疫を高めるというし。他人を不愉快にさせるよりはいいか……なんちゃって！